ピッチ系炭素繊維とは
炭素繊維まるわかり事典
炭素繊維は他の材料にない優れた特性を持ち、さまざまな用途に活用されています。
このコンテンツでは、その特性と活用例など、炭素繊維の特長をわかりやすくお伝えします。
ピッチ系炭素繊維の特長
日本グラファイトファイバーは独自の製造技術により、弾性率の低い繊維から高い繊維、強度が高いものなど、さまざまな炭素繊維を製造しています。
ピッチ系炭素繊維は「軽くて強い」だけでなく、寸法安定性、熱伝導、電気伝導性、耐摩耗性といった点でも優れた特性を持っており、従来の金属材料に代わる軽量・高機能材料として注目されています。
※ピッチ系炭素繊維は石炭、石油、コールタールの副生成物(ピッチ)を原料に、高温で炭化して作られる繊維です。
GRANOC比較表
Pitch Based CF | PAN Based CF | |
引張弾性率 GPa | 55 ~ 900 | 160 ~ 600 |
引張強度 MPa | ~ 4000 | ~ 6400 |
密度 g/cm3 | 2.0 ~ 2.2 | 1.7 ~ 1.9 |
熱伝導率 W/mK | ~ 900 | ~ 200 |
主な使用用途 | ハイエンドスポーツ用品 産業機械部材 人工衛星部材 放熱部材 |
航空機部材 スポーツ用品 産業機械部材 |